第1話

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「ふむ、枯渇した器にあの術が入り込んで存在を保っているのか」 「座敷童の扱いも知らないクセに  ___の優しさにつけ込んで  好き放題願いを叶えさせて  力が枯渇して昏倒したら  牢に閉じ込め術にかける有様だ  万が一目覚めたときまた、  利用するのだろう」 「・・目覚めたとしても  妖力を満たす器自体が   壊れてる可能性が高いぞ  あれはこの家に力を与えすぎた  お前の行為だって  正式な手順ではないし  何かしらの報いを  受けるかもしれないぞ」 「そんなことは覚悟の上だ  もう一度この人に会えるなら  なんだろうと関係ない  どうせこのまま朽ちていくだけなのだから」 ___に触れると巻き付いている鎖がジャラジャラと鳴る
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