踏切穴の雄一

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 わきゃあ、ふきゃあ、わきゃあ、びきゃあ、きゅああ、  わめき女のわめきは、こんなかんじに聞こえる。  また朝が来た。  俺はわめき声で目が覚める。  ベッドの上で頭と足の入れ替え。  そしておもむろに、塩ビ管を覗く。  わめき女が踏切を渡ろうとしている。  透明な傘。  グルグル回している。  今日は雨か。  冷たい雨。  ああ。  雨だとマルちゃん来ないか。  残念。  俺の唯一の楽しみ。  雨のために奪われる。  俺は塩ビ管から目を離す。  まごまごしてると柳原が通るからだ。  朝から嫌な顔は見たくない。  マルちゃんが見れずに柳原だけ見るなんて最悪。  ああ。  マルちゃん。  俺は昨日のマルちゃんを反芻した。  全力で脳裏にマルちゃんを再生した。  色白で、小さくて、丸い顔。  にっこり。  目尻がふにゅ。  全力で再生しつつ、右手でお〇んちんを触る。  刺激してみる。  むう。  だめか。  右手でだめなので、左手でもやってみる。  少し新鮮な感触。  でもそれだけ。  しばらくの努力。  しかし無駄な努力なのか。  天使過ぎるのか。俺のお〇んちんには。  マルちゃん。
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