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僕を乗せたトラックは、高速道路を降りてインターチェンジを抜け、公道に差し掛かった。
信号待ちをしているときに、飯島さんが訊いてきた。
「これから、近くの警察署に向かうが、自分で事情を話せるか?」
飯島さんは僕が知らない人に誘拐されたのだと思っている。
本当の事情は、僕が話すしかない。
「はい、大丈夫です」
僕はこう答えるしかなかった。
そうして、警察署の駐車場にトラックを止め、僕と飯島さんは
署の入り口から中へと入って行った。
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