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階下で玄関を開ける音がする。
「おばさんこんにちはー!」
入ってきた奴が誰だかすぐわかる。
けれど今日の俺はオペレーション956(休日ゴロ寝)の真っ最中なのだ。
関わってやる暇など俺にはない。
どたどたと階段を駆け上がる音が近付いてくる。いい加減その歳になったら女らしさを身につけろ。
そう言ってやりたい所だが俺はオペレーション956の真っ最中。
関わっている暇などない!
勢いよく引き戸が開く。
「いるー?!」
居ようが居まいがおれはオペレーション956の最中だ、お前などに関わっている暇はない!
「まったゴロゴロしてる。折角の休みなのにまた無駄にするつもり?」
うるさい、俺はオペレーション956の真っ最中で手が離せないのだ!
「返事くらいしたらどうなのよ。」
あいつが部屋に入り込んでくる。入ってこようが俺は今オペレーション95…
「白・・・。」
無意識に漏れただけだ。
鼻から噴き上がる鮮血と同じ色になったあいつの顔を見た気がしたが、確認する間もなく俺の意識は真っ白にとんだ。
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