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男も昏倒し、床に転げたままで動く気配すら見せない。
「東郷。やったな!」
「♪どうした坊や、眠たいかぁ。電気の毛布をかけたるぞぉ♪」
「えっ……?」
それから数を1枚、2枚、3枚と数え上げる毎に、スタンガンで高圧電流の火花を散らせた。
気絶した男は、その度に大きな体をビクン、ビクンと跳ね上げる。
その間中、東郷は慈愛に満ちた微笑みを浮かべていた。
さながら我が子を見るような、ぬくもり溢れるものである。
常軌を逸した彼の行動に、生徒たちは一層恐怖に慄いた。
「♪まだまだ欲しいか欲しがりさん。ほぅら4枚、5枚……」
「よせ東郷! 殺しちまうだろうがーーッ!」
「お前がさぁ、もうちょっとさぁ、知能犯なり仁義の人だったらさぁー。こうして僕が蔑ずまれる事も無かったんだよねぇーー!」
「落ち着けって! 誰も責めないから、誰もお前の事を責めないからぁ!」
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