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保志井ナコとは、知る人ぞ知るジュニアアイドルだ。
まだ15歳という幼さにも関わらず、Gカップの破壊力バツグンな見た目を駆使して、一躍有名人となった少女である。
マニアとも呼ぶべきファンは数知れず、お茶の間で知られるようになるのも秒読みという人気ぶりだ。
その少女をわざわざ呼びつける理由とは……おおよそロクなものではあるまい。
ーー保志井さんを危険な目に遭わせる事は出来ない! 差し当たって、電話で直接会話する、という所で手を打たないか?
ーーその程度で満足するか! ナコちゃんをベロンベロンのチュッチュ出来なきゃ意味ねぇんだよ!
ーーともかく冷静になれ! 騒ぎが大きくなるほど、お前の親類縁者が苦労をするぞ!
ーーうるせぇ! こちとら天涯孤独なんだよ!
ダアァンッ!
ーーグハッ!
ーーおい、警部が撃たれたぞ! あの距離で当てるとは、何てヤツだ!
犯人が言葉を繋げるほど、その株は急落していった。
そして巻き添えを食う形で、東郷の評価もダダ下がりとなる。
彼の確信めいた推理は全て外れていたためだ。
特に女子生徒の目線が苛烈なものであった。
ーーお前らがそう出るなら予定変更だ! 人質の女どもは全員犯しまくってやるからな!
ーーおい、待て! 早まるな!
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