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僕は百枚のコピーした絵を、美術室にいる健一くんの元へ持っていった。
「健一くん。
君と僕の素晴らしい芸術コラボ作品をコピーしてきたよ。
綺麗に色は出てるが、やはりオリジナルの絵には劣るね。
このオリジナルは、額縁にでも入れて飾るとしよう!」
健一くんは、恥ずかしがって「やめようよ。」と言ったが、僕は今日の帰りにでも早速額縁を買いに行くことを決意していた。
「それにしても、よく百枚なんて数、木島先生がコピーさせてくれたね。」
健一くんは驚いていたが、僕は少し着色して、
「先生はこの絵をコンクールに出した方がいいと言ってくれたが、僕らの描いたこの絵は誰にも縛られない、僕ら自身がその価値を生み出していくのです。と言って、先生の話は断らせてもらったよ。
代わりに、他の生徒に、この素晴らしい絵を見せてあげたいと伝えたところ、快くコピーすることを了承してくれたのさ。」
と答えた。
「あの木島先生が?」
と、健一くんは更に驚いたようだが、絵を褒められたことに対して、嬉しそうにしていた。
"本当に健一くんは絵が好きなんだな"
嬉しそうな健一くんを見て、改めてそう思った。
「さて、このコピーした絵に少し文字を入れないといけないな。
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