新入部員求む!

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絵だけでも、十分に真・帰宅部の良さは表現されているが、やはり何か言葉が書いてある方が皆来やすいだろう。」 「そうだね。 やっぱり、新入部員求むとか、どこが部室なのかとか書かないと、分からないよね。」 そう言ったものの、やはり百枚ともなるとかなりの数であり、どうしたものかと考えていると、ガラガラと一人の生徒が部屋に入ってきた。 すると、その生徒を見て健一くんの顔がパッと明るくなる。 「あ、相原くん! 来てくれたんだね!」 そう呼ばれた生徒は無言でコクリと頷いた。 「健一くん、彼は君のフレンドなのかね?」 「うん、同じクラスの相原雅(あいはらみやび)くん。 今日相原くんに、田中くんの話をしたら、ちょっと興味を持ってくれてさ。 だから、よかったら放課後来てみてよって声かけたんだ。」 そう紹介された雅くんは、僕に向かってボソッと、「どうも。」と言った。 「そうだったのか。 それはそれは、よく来てくれた。 私が真・帰宅部部長の田中悠だ。 以後お見知りおきを。」 僕はそう言いながら片手を出し、雅くんに握手を求めた。 しかし、雅くんは警戒の強い猫のように、僕の手からサッと後方に下がり、近くの机に身を隠した。 「田中くん、相原くんは極度の人見知りでね。 僕も初めの内は中々話せなかったんだ。     
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