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"グ、やはり人斬り木島ノ衛門。スキが見つからない"
こちらは真剣なのだが、木島先生は呆れた様子で僕を見てた。
「で、お前は結局ここで何をしてるんだ?
美術部に入るでもなさそうだし、帰宅部はもう昨日であきらめたんじゃないのか?」
僕はすぐさま、木島先生の間違いを訂正するため、切り返した。
「先生!
先程も言われてましたが、僕が創立を目指しているのは、ただの帰宅部ではなく、真・帰宅部です!
そこの、ところお間違えのないように。
それに、僕はあきらめていません!
確かに美術室を部室にすることは、あきらめました。
田中くんが絵を書くのを邪魔したくないですしね。」
"どうです?僕の熱いハートは冷めるどころが、更に激しく燃え上がっているでしょう?"
と、また言わんばかりに語った。
すると、僕と木島先生の斬り合いの間に、しれーと村人Aの如く健一くんが入ってきた。
「あのー、その田中くんが言ってる真・帰宅部?の話ですけど、全くどういう内容かは分かりませんが、別に僕は美術室を使ってもらってもかまいませんよ。」
村人Aの不意をつく言葉の刃は、人斬り木島ノ衛門を襲った。
「お、お前何言ってるんだ。
ここは美術部が使っている部室だぞ?
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