休み

3/17
2639人が本棚に入れています
本棚に追加
/373ページ
だいぶ免疫がついたのか卒倒はしなくなったけど ほとんど何をしたのか覚えていない。 やっぱり皆さんに。。高嶺さんにも迷惑かけたんだ。 情けなくて泣きたくなる。 身を縮こませると よいしょっとまた抱きかかえられ 「大丈夫だから。心配しないで。」 高嶺さんはよしよしと頭を撫でてくれた。 本当かな。。でも高嶺さんにそう言われると そうなのかも。。って思える。 少しホッとして そのままゆっくり身を預けると ぎゅっと抱きしめてくれた。 あったかい。 高嶺さんはいつもあったかい。 甘えてばかりで。 全然役に立ってないのに。 邪魔ばかりしてるのに 怒りもせず慰めてくれて。。 「あ・・あの。何か。。何かお詫び。。 皆さんにはまた今度。ちゃんとしますから。。 高嶺さんに何かお詫びさせて下さい。。」 高嶺さんは 意地悪な笑みを浮かべ 「じゃあいっぱい言う事聞いてもらいましょうか。」 休みだし。と口づけられる。 言う事聞くって。。何。。を。。 いろんなことを想像してしまい。 顔がどんどん火照って赤くなっていくのが分かる。 伝わってしまったのか高嶺さんは口づけながら クッと笑い そっと口を離すと 「その前に風呂に入りましょう。 楓がしがみついて離さなかったのでこのままですから。」 着ているシャツのボタンを外し始めた。 「すいません。。」 着替えられないくらいしがみついてたんだ。。 諦めてそのままベッドに入るくらい 離さなかったんだ。。俺。 恥ずかしい。 なんでお酒飲むと そうなっちゃうんだろう。 何かの病気なのかな。。 一回やっぱり病院に。。 高嶺はシャツを脱いで タンクトップ一枚になると うーん。。と考え込む楓の両頬を手で挟み その潤む大きな瞳を覗き込む。 「朝風呂入りましょう。朝日が昇るのを見ながら 楓と風呂に入りたい。」 ひょいと抱え上げ そのままバスルームへと向かった。
/373ページ

最初のコメントを投稿しよう!