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そして○○年後─
コンコンコン
「花子さん、遊びましょ」
アイだ。早く、早く殺したい。
「はあい。」
扉を開けて声の主の腕を掴み、思い切り引っ張って、トイレに引きずりこんだ。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
息が続かずに声の主が苦しそうにもがく。
そして気づく。
・・・・・・
アイじゃない。
「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!」
わたしは大声で怒りをぶちまけ、そいつの首を絞める。
「ん"ーー!ん"ん"ーーー!」
そいつはなにやら抵抗をしていたが、わたしからは触れられても、霊であるわたしに人間は触れられない。
しばらく絞めていると、ゴボッと息を吐き出してそいつは事切れた。
またアイじゃなかった。
畜生!
・・・まあいい。アイが来るまで、絶対に、ぜっっっっっっったい、ずっと、ずっと、ずうっっっっっっっと、待っててやる。
ずうっっっっと、ずうっっっっっっっっと。
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