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麻生の場合(レビューってさ)
少し前。
ランキングで常に上位の方に、くれくれさんが現れたそうです。
コメントとかアドバイスとかですね。どうやらお若い方だったようです。
丁寧にそれをしたのにも関わらず、「ありがとうございました」で済まされ、少し怒ってたのを思い出しました。
私も、随分前ですが、似たような経験をしました。
とある作品にスターを投げたところ、「ありがとうございます」的なコメがありました。
「小説家デビューを目指している十代女子です♪(年齢は書かれてましたが、ぼかします)
作品について、よかったらコメントください♪」
と。
ふうん、レビューが欲しいのかなあ、だったらちゃんと読んで書いてあげやう、と遅読なオイラでもひと月ほどかけて読みました。
なんだろな、遅読の所為もあるんでしょうけど、ただ読むのと、レビューなり書こうとして読むのでは違うんですよね。
きちんと噛み砕くと言うか。ただ読むと「おもしろかった」って感想しかないんですけど、レビューとかとなると展開的な、登場人物とかも載せてってなるかな? その登場人物の名前(読み方、漢字)や設定なんかもきちんとメモしたりします。
んでまあ、読み終わって。
投稿サイトのレビューって、基本的には「いいこと」しか書かないイメージです。本来なら「つまらん」ことも書いていいんでしょうけど、やはり素人集団ですから、「この作品のここがよかった、みんなも読んで!」って的なのが王道のような気がするんですよね。
で、言うと。読ませていただいた作品は、私はレビューを書く気持ちには至らなかった。
ちょっとしたダメ出しです。
なので、ご本人のマイペからコメント(今ならつぶやき)しました。
一番気になったのは、独特の文体ですね。
別にそれがご本人のスタイルで貫き通すならいいんですけど、万人受けはしないかなと思いました(注、私はそんな偉そうなことは言えないど素人)。
殆ど台詞で進むスタイルです。小説と言うより、台本みたい、あるいはガラケー時代のケータイ小説に近いかな。
それと、十代と言うには、あまりに現実からかけ離れた設定に、勉強したんだなって言うのは判るけど、やはり現実味がなかった。リーマン+専業主婦+市議さんの三角関係の話でした。普通にフレッシュに十代の三角関係でいいじゃね?って感じた。
まあ、それを、ここにこうして書けば、あっさり終わるんですけど。
「コメントください♪」ってお願いしてきた人に、それではあんまりだと、懇切丁寧に、3ページ分(目いっぱい書いているので3000文字近くって事です)書きました。
もちろん「てめーの作品、あかんわ!」とは書きません。自信作らしいその作品のダメ出しなので、「ガラスのハートでしたら読まないでね」と前置きはしました。
その返事が。
「貴重なご意見ありがとうございます」
いや、他にもいくつか文言は並んでいましたが。
参考にします、とか。
じゃあ書き直します、また読んでください、とか。
じゃなくて。
ふうん、そっか、こんなもんか、と拍子抜けたのを覚えてます。
まあ、私のダメ出しなんぞ読まないだろうとな思っていたのに、読んでくれたんだなって言うのは判ったけど。
いっそのこと、「うるせー、私のやり方に文句言うな」とか言われた方が清々したなとか思っちゃうほど淡々とした返事で。
多分「めっちゃ面白かったー! 続き読みたい」的なのを期待していたんでしょうけど、まあ登場人物も話の内容もテンプレ中のテンプレで、どうと言う事はなく(耳が痛い)、その点褒める要素としては「その年齢でよくぞその設定の話を書き切りました!」くらいで、ダメ出ししかできなくて。
まあいいんですけど。
ちょっとモヤったんで、今度「コメントください」って言われたら、もっと簡単に済ませようと思ったけど、その後は幸いそんな面の皮の厚い人もなく。
でも「コメントください♪」だけでも、十分勇気が要る言葉で、彼女は向上心があったと思うので、賛辞を贈るべきでしょうか。
お互いファン登録もしていないので、その後どうされたかも知りません、私のコメをいい方に取ってくれたか、ガン無視で作品をつづっているのかも。
まあまだ若い方だもの。もっと人生経験踏んだら、いい作品が生まれるんだと思います。
私も十代に書いてた作品なんか読むと、本当に赤面ものです。よくそんなの友達に読ませていたなってくらい、恥ずかしい文体です。
そこから特に勉強をした訳でもないけど、一応こんなとこにアップして、佳作止まりとは言え賞まで頂く様になったんだから、まあ凄いなと単純に自画自賛しておきます~(o^―^o)
ではでは。
今回はとりとめもない話でした、長さも切らずに書いてしまったwww
end(2019/5/28)
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