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「みんな聞いて。昨日、一昨日と花田君の私物が、知らないうちに新品に替わるという不思議な事が起きているそうよ。私はこれを誰かの悪戯だと思っているの。いい、みんな?いくら替わりの物を置いておいたとしても、人の私物を勝手に持って行くのはいけない事よ。犯人がこのクラスの人間かどうかも分からないけれど、一応みんなに注意しとくわね。あと、花田君、君も君で勝手に貰っちゃダメよ」
次の日の朝の会、担任の先生がこの様にみんなに注意してくれた。ついでに僕も軽く怒られたけど、それは別に良かった。
ところが、これでも終わらなかった。
次の日には定規が、また次の日には赤ペンが新品になっていた。僕は本気で怖くなってきた。
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