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その後も、いつの間にか私物が新品に替わる出来事は続いた。担任の先生が何度注意してもダメ。違うクラスの人間の仕業かもと、全校集会で校長先生が話をしてもダメ。僕は心の底からうんざりした。
その頃の僕のあだ名はラッキーボーイになっていた。いつの間にか私物が新品になっていて良いね。羨ましいと言われるけど、冗談じゃない!自分が知らないうちに大事な物まで無くすんだぞ!怒っても相手はヘラヘラするだけ。ムカつく。
私物と交換される物は、ドンドン豪華になっていった。始まりは消しゴムだったのに、今日は体操服がいつの間にか新品になっていた。これはもう、小学生の所業じゃないのでは?と僕は思い始めていた。
服なんて、小学生のおこづかいで買える代物ではない。
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