夢からさめて

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夢からさめて

 俺は組織と闘っていた。真っ黒で冷酷な組織を抜けた俺は田舎まで逃げていた。しかし、彼らはそんなもので撒ける訳が無い。俺が死ぬまで着いてくる。そして確実に殺されるだろう。  組織を抜けたのは、俺だけではなかった。しかしここに辿り着くまでに、何人もの仲間が始末された。ここは和歌山県のとある田舎。人通りも少なく、便利なお店もない。彼らとの戦いはある1軒の家で行われた。銃撃戦が始まった。隙を見て逃げ出した俺は、組織のリーダーに見つかり、奥の部屋まで追い詰められた。俺を撃ったのはリーダー、死んだことを確認したのは俺が組織にいた頃の元相棒。俺が組織を出ると初めに行ったのが、彼女だった。彼女は俺を死んだと言った。彼女とは相棒以上の関係だった。しかし彼女は組織から抜けることはしなかった。いや、できなかったと言うべきかもしれない。  死んだ俺を置き捨てて、組織は次のターゲットを探した。俺はその間にこっこりと窓から家を出た。 暫く山を登っていると組織に見つかった。 「55231」 声が森にこだまする。この声は敵がどこにいるかを示す合図た。  俺は必死に逃げた。どこまでもどこまでも追いかけてくる組織。撃たれた所から血が流れてくる。まるで命が流れるようだ。  とうとう追いつかれてしまった。組織のリーダーと組合になり、最後の力を振り絞りリーダーと共に深い谷底に飛び込んだ。 ピピピピ……ピピピピ……。 そこで目が覚めた私は、続きが知りたいという思いを残しながら、学校への支度に急いだ。
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