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アイリスの言葉を受けたミリアリアはそんな事を思いながら返答した後に立ち上がり、その様子を目にしたアイリスは笑顔でヒラヒラと手を振りながら言葉を続ける。
「行ってらっしゃい、御礼楽しみにしてるわね」
「……っぐ」
アイリスの言葉を受けたミリアリアは初めて逢った時から今に至るまでの間に行ったアイリスとの過激な交流を思い出して真っ赤になって言葉に詰まったが、その様子を目にしたアイリスが浮かべたからかう様な微笑みに負けん気を刺激されて笹穂耳まで真っ赤になりながらやけ気味に言葉を続けた。
「……い、良いだろう、い、今から御礼をしてやる」
「……え?」
ミリアリアの予想外の返事を受けたアイリスは戸惑いの表情を浮かべ、ミリアリアは何時もの飄々とした様子とは異なる無防備なアイリスの表情を茹でた甲殻類の様に真っ赤な顔で見詰めながらアイリスの太股に跨がった。
「……っ!!」
ミリアリアの何時に無く自暴自棄(だいたん)な行動にアイリスは真っ赤になって息を呑みながら身体を硬直させてしまい、ミリアリアは魔王の今までに無い反応に突き動かされる様に真っ赤になったアイリスの形の良い顎に指を添え、指先に力を入れてアイリスの真っ赤になった顔を強引に上向かせながら熱に浮かされた様に言葉を続けた。
「……と、取りあえずは、こ、これが御礼だ……ほ、他にも……そ、そうだな……し、食事もこの体勢で私が食べさせてやろう……って」
熱に浮かされた様に自暴自棄(だいたん)な言葉を続けていたミリアリアだったが、その言葉を言い終えた後に漸く自分がとんでもない約束をしてしまった事に気付き、慌ててそれを訂正しようとしたがアイリスは潤んだ瞳でミリアリアを見上げながら口を開く。
「……悪戯もしてくれる?」
「……っ!?」
アイリスは新たな要望を聞き真っ赤になって絶句してしまったミリアリアを真っ赤な顔で見上げ、ミリアリアは上気したアイリスの顔と潤んだ瞳に小さくコクンッと喉を鳴らした後に掠れ気味の言葉を返す。
「……し、食事中だけじゃ無く、り、料理の時もい、いた、悪戯してやろう、ま、魔王なんだからわ、私の悪戯くらい、た、耐えられるだろう?」
(……って待て私、何売り言葉に買い言葉で応じてるんだっおい、私)
「……フフ、良いわ、魔王の沽券に賭けて、耐えてみせるわ」
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