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「……へっ、副団長としてお高く澄ましていたとは思えねえ無様な様だなあ」
「……それにしても複数プレイや鞭が好きなだけじゃ無く、露出散歩まで好きとはなあ」
「……浅ましいなあ、騎士団じゃなく娼館の方がお似合いだぜ、お前さんみたいなド変態にはな」
「それにしても好き者ですねえ、全身で快楽を感じれる様にしてあげたにも関わらずまだ欲しがりますか、従兵さんがいい加減待ちくたびれてしまいますよ」
「このだらしないお姉さんが騎士団にいたなんてちょっと信じられませんよね」
(……殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す……こいつ等……こいつ等……こいつ等……絶対殺してやる……絶対殺してやる……絶対殺してやる……絶対許さない……絶対許さない……絶対許さない……私は……絶対こいつ等を許さない……気高く凛々しい……イライザ様を……優しく愛しい……イライザ様を……汚し……侮辱し……嘲笑い……踏みにじった……許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない……私は絶対こいつ等を許さない……許してやるもんか)
エリーゼがイライザを嘲笑するエルフ兵と魔導士達に怒りを煮え滾らせながら唇を噛み締めていると、イライザは身体を震わせながらどうにか立ち上がりエリーゼは目尻に涙を溢れさせながらゼエゼエと荒い息を続けるイライザに近付く。
「……イライザ様、もう、もう止めて下さい、壊されちゃいます、壊されちゃいます、こう以上されたらイライザ様、壊されちゃいます」
「……駄目だ……私が堕ちれば……次は……御前が……だから……私は……堕ち……ない……心配……するな……エリー……ゼ」
エリーゼの懇願に対して気丈に応じるイライザ、しかしその言葉も、笑みも余りに儚く消え入りそうで、エリーゼが最愛の女(ひと)の余りに惨めな姿に血が滲む程唇を噛み締めていると部下を従えた中隊長が近付いて来た。
「これよりダンジョン捜索を始める、第3小隊と魔導兵1個分隊が侵入する」
中隊長はそこで一度言葉を区切り、その後に満面の笑みを浮かべてイライザを見ながら口を開いた。
「ダンジョンにはエルフどもが逃げ込んでいる、盾として貴様の従兵を連れて行くぞ」
中隊長が命じると同時に中隊長に従う部下達がエリーゼに近付いて両脇をがっちりと抱え、イライザは顔色を変えながら掠れた声をあげた。
「……ま、待て……や、約束が……」
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