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時刻は昼時、もうすぐで午後の授業が始まろうとしている。
泉に試験があると教えられた龍大は聞き飽きたというように、げんなりとした目つき、それから表情で嫌そうながらもうなずいた。
「わかってるって、泉。やだなあ、勉強」
そういって龍大は机の上に上半身を預けるように伏してしまった。それを見た泉が励ますように彼の背中を叩く。
「でも、ほら。試験が終われば夏休みでキャンプがあるよ」
「お、そうだな! キャンプ!」
がばっ、と龍大が起き上がる。
彼のそういったゲンキンなところが、泉は嫌いではなかった。
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