第一章

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「うん。天体研究会としてはニ回目のキャンプだ」 「何をやるかは、まだ決めてないよな?」 「そう。今日部会あるからそろそろ決めちゃおう」  彼らが所属しているのは天体研究会という名前の部活だった。  この学校では、いいのか悪いのか、必ずなにかの部活に所属する決まりがある。それゆえ、泉と龍大は天体研究会という部活に入っている。 「おう。今日は二葉(ふたば)もくんのか?」 「そう聞いてるよ。あと鳴希(なるき)くんも。上未(あみ)先輩も相談に乗ってくれるらしいから、お願いしておいた」  天体研究会には現在五人の部員がいて、三年生に五ヶ崎(いつがざき)上未(あみ)、泉らと同じ二年生に副部長の二葉(ふたば)沙知(さち)、一年生に四十(よそ)(みや)鳴希(なるき)がいる。  一年生の鳴希は今年入っきたばかりで、天体研究会に入ってまだ二ヶ月か三ヶ月しかたっていない。
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