プロローグ

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「誰?」 朝、目が覚めたら目の前に不審者がいた。 不審者と言うと、マスクにサングラス、帽子というよくニュースなどで言われる特徴のアイテム、三点セットを身につけた人を想像するだろうか。 ほら、あの誰がつけても犯罪臭漂う感じの。 犯罪、と言う点においてはまあ間違いない。けれど目の前にいる人物の容貌はそんな現実的なものではない。 じゃあピエロみたいな変な格好したやつなのか、といったらある意味ではそうだと言える。本当に変な格好をしているから。これで街を歩こうものなら景観に溶け込めないこと間違いなしだ。 だけど、それとも少し違う。 確かにハロウィンでもないのにいきなりそんな変な格好をしていたら不審者というものには十分該当はするけど。 けれど、そんなカラフルでもポップでもない。もっと殺伐とした雰囲気である。
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