プロローグ

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じゃあどんな格好なのかと言うと、いたってシンプルだ。 上は真っ黒なフード付きのマントの様なものを羽織り、ボトムスは黒のズボンを履いている。マントの下、首元から覗くのはアクセサリーなどの様な華やかなものではなく、首を隠す様なグレーのハイネック。 それだけならまだいい。 当たり前のようにフードを目深に被っているため、顔以外の肌という肌が見えていないが、まだ許容範囲だ。 マントだって最先端のポンチョというオシャレアイテムなんだと思えばどうとでもなる。 要は「物は考えよう」ということだ。 しかし、そいつが持っている大振りの鎌はどうだろう。 鎌だよ?鎌。 そんなもの田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った時に見た農業用のものしか知らないんだけど。
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