プロローグ

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だけれど、目の前のそいつが持っているのはそれとは比べ物にならないほど大きなものだ。 刃の部分だけでも私の身長と同じくらい、なんならそれ以上の大きさがある。 そしてだ。 「俺のこと、見えるの?」 極め付けは目の前の男が言ったこのセリフ。 いや、私の部屋にいる時点でもう色々アウトではあると思うんだけど、それはこの際どうでもいい。 そんなことよりも重要なのは、目の前のこの男が空中に胡座をかいて座っているということだ。 もう一回言う。 空中に胡座をかいて座っている。 もうそれだけで私の脳のキャパシティを優に超えている。
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