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死神は大学に行く。
眠い。ものすごく眠い。
今にも瞼が閉じそうな程眠い。
どうしてこんなにも眠いのか。単純だ。昨夜なかなか寝付けなかったからだ。
じゃあどうして寝付けなかったのか。
「んう。」
「……。」
隣でむにゃむにゃと心地よい眠りについているナツを見る。
……死神でも眠るんだ、なんて思ったのはちょうど一週間前のことだ。ナツは死神でありながら空腹を訴えたり、眠いと言って寝たりと妙に人間臭さがある。
まあそれ自体は別にいいんだけど。
ただ同居人ができたと考えればいいだけでそのこと自体は然程問題ではない。
少なくとも私にとってはの話だけど。
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