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それから街に戻ったら大変でした。
まずパパには物凄く叱られたんです。
危ない真似をするんじゃないと、かつてないほど厳しく詰められましたよ。
よりによって西の森に行ってしまった事もポイントだったみたいです。
私は東の森に向かったつもりだったんですが、どこで間違えたのでしょうか。
ママにはとにかく泣かれちゃいました。
なんというか、見ているこっちが申し訳なる程のもんでしたよ。
ほんとスンマセンって思いました。
今回の事件で、自分の落ち度が見えてませんが、ともかくスンマセンと平謝りました。
ちなみに今後の私はというと、パパの予想通り色んな仕事場で失敗を繰り返して追い出されます。
どうにかギルド受付嬢という生業にありつけますが、そこに至るまでは酷いもんです。
そしてママの願望通りか分かりませんが、素敵な旦那さんとも出会います。
誰もが羨むような暮らし、とは言いすぎかもしれませんが、無学な妄想女が辿り着くには出来過ぎな未来が待っているのです。
それが実現して両親を安心させてあげられるのは、これからだいぶ先のお話です。
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