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アルバイトは2週間もすると慣れてきて、だんだんフロアーも任されるようになってきた。高橋さんが居なくなったので忙しい。朋美は上手に笑顔で接客できているが優香は緊張でなかなか上手く接客できない。
「大丈夫だよ。慣れだって。店長も言っていたよ」
「そうかなー。性格の問題がある気がする」
「優香は変に真面目な所があるしね。でも大丈夫。可愛いし」
「可愛くないよ。それに可愛いって関係ある?」
「可愛い子には皆優しくしたくなるって言わない?」
「朋美も可愛いよ」
「あっ。上から目線!」
朋美が怒ったフリをして、向こうを向く。優香は
「ゴメン。ゴメン。今日のハンバーガー奢るから」と言った。
「やった。得しちゃった」
「そういえば、給料日待ち遠しいね」
給料日迄まだまだあるが、初めて自分で働いて稼ぐお金である。朋美は洋服が好きなので、大好きなショップの服を買おうと考えていた。そう言えば朋美はお給料どうするのだろう。
「朋美、お給料何に使うの?」
「私はちょっと高い下着買おうかな」
「下着?」
「そう。だってその頃には胸が大きくなっているはずだもの」
「そんなに早く大きくなる?」
「なるよ。だって昨日測ったら2センチ大きくなってたよ」
「嘘!私も測ってみようかな」
何だか半信半疑であるが、大きくなるのは嬉しい。爆発する迄大きくならなければ良いだろう。暖かくなって薄着になる頃には、優香も胸が大きい方がいい。そう考えるとアルバイトも頑張る気になってきた。
「私も下着買おうかな」
「そうだよ。一緒に買おうよ」
朋美は優香の腕に絡みついてきた。
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