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「後藤さん?!年の差あり過ぎじゃない?」
「私、年上の人が好きなんだ。この前、遊園地に誘われちゃった」
店長とは意外である。だが今の優香にとってはそんな事気にしている場合ではない。クラスの皆からのいじめ問題を解決する方が優先なのだ。
「朋美はいいね」
「優香も彼氏ができるよ」
「そうかな」
「そうだよ。可愛いもの」
「またそれを言う。そんな事ないよ。それにそんな場合じゃないって朋美も知っているくせに」
優香はイライラして答えてしまった。
「なんで怒ってるの?」
「ゴメン。店長と上手くいくといいね」
優香は謝ったが朋美もイラついてしまったらしい。
「私だけ仲良くしてあげてるのに」
「だからゴメンって」
「無視されるのは優香にも原因があるのじゃない?」
「私に?」
「そう。いつも上から目線だし」
「そんなつもりは・・・。もしかして気に障ってた?」
「少しね」
朋美は今迄明るく話していたのが嘘のように怒って優香の顔をジッと見つめてくる。優香は何も言えなくなった。
「兎に角、アルバイト頑張ろう」
優香はそう言ってその場を誤魔化した。
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