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優香と朋美のクラスは男子より女子の方が多い。それなので女子の仲良しグループが3つ位に別れている。優香と朋美は仲良し5人グループのうちの二人である。お昼休みはグループ皆でお昼を食べる事になっているのだ。皆でご飯を食べていると、その中で背が高くて明るい香苗が二人共面接に受かった話を聞いて羨ましがった。
「いいなー。二人共アルバイト受かって」
「香苗も何処か探せば?」
「家はダメ。親が煩いもの。それに優香は朋美と二人っきりがいいでしょう」
「何で?そんなこと無いよ」
「だって、朋美言っているよ。ねえ朋美」
「何それ?」
香苗の何か物の含んだ言い方に優香はちょっとイラっときた。朋美も朋美で知らん顔をしている。優香は怒りを含んで香苗に言った。
「何で二人っきりとか言うの?意味分かんない」
「ゴメン。ゴメン。それだけ仲が良いって事だよ」
「それならいいけど」
「それより、ハンバーガー食べに行くから宜しくね」
「うん」
優香はまだ納得のいかない所があったが、香苗も謝ってくれているし、これ以上追及してもしょうがない。お昼ご飯を片付けて午後の授業の準備をした。
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