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何だか皆変だ。朋美だって昨日はキツいなんて一言もいってなかったのに。それに胸の話だって二人の秘密の約束だった。優香は朋美に何か言おうとしたのだが上手い言葉が思い浮かばない。そうしているうちに休み時間も終わり、授業が始まった。そうだ香苗なら何か知っているかもしれない。お昼休みにそれとなく聞いてみよう。優香はそう思うと授業を受ける為、教科書とノートを広げた。
待っていたお昼休みになった。優香と香苗は家からお弁当を持ってきていて、他の3人は学校に来ているパン屋さんからパンを買っている。皆がパンを買いに行っている間、香苗と二人っきりになる。優香は香苗に皆の様子が変である事を何気なく聞いてみた。
「皆、何か隠し事をしていない?」
「隠し事?何を?」
「アルバイトの事、朋美何か言っていた?」
「ああ。優香、どうしても働きたくて朋美にお願いしたらしいね」
「私が?朋美に?逆だよ」
「嘘ー。だって朋美言っていたよ」
どうやら、優香が朋美をアルバイトに誘った事になっているらしい。けれど何で朋美は嘘をついたのだろう。
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