大阪へ

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「もちろん、一度上がった役職は落ち着いた からといって、元に戻される事もないから、 この先、出世競争で1歩どころか、2歩も3歩も 先に進めるのは間違いない。 同期が50歳で課長の時に、君は役員に名を 連ねてるかもしれない。 この1年位は辛いかもしれないが、先々を 考えたら、悪い話じゃないと思う。 どうかな?」 俺は、出世には、今まで全然興味はなかったけど、50歳になった時、結の隣にいるのが、課長の俺か、取締役の俺かどちらがいいかといえば、そりゃあ、やっぱり、取締役の方がいいだろう。 だけど、結は、どうしよう… そんな状況で結を連れてったら、残業100時間越えは確実だ。 「あの、課長。」 「ん?」 「いつまで大阪なんでしょうか? いつか戻ってこれるんでしょうか」
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