599人が本棚に入れています
本棚に追加
「姫!」
武村係長が姫崎を呼ぶ。
駆け足でやってくる姿は、結を思い出させた。
「はい、何です?」
「宮本課長が、小野の仕事を引き継いで
くださるから、姫は宮本課長の指示を
聞いてな。」
「分かりました。
姫崎です。よろしくお願いします。」
姫崎は、ペコリと頭を下げる。
綺麗な顔立ちなのに、関西弁のイントネーションなのがインパクト大だ。
姫崎に進捗状況を説明させると、もうテストに入っていないといけないスケジュールなのに、作らなければいけないプログラムがまだ20本以上残っていた。
まあ、新人じゃあ、仕方ないか。
俺は姫崎の指導をしながら、仕事を進めるために、課長職の仕事は、自分の席でやり、開発は、辞めた小野の席を使う事にした。
最初のコメントを投稿しよう!