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「ごめん、言葉の意味がよく分からないけど?」
そのままの考えを言葉にして首を傾げてしまったわたしに彼は言った。
「そのままの意味だ」
わたしの手から温もりの感触が離れ、代わりに外気の冷気に包まれた。
「絶対に会える」
わたしから一歩離れた彼は、去り際耳を疑う言葉を置いて行った。
「春樹咲希サン、またな」
この驚きの連続は、これから起きる事へのプロムナードでしかなかった。
何故彼がわたしの名前を知っていたのかは、この後の偶然の巡り合わせによって知ることとなる。
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