君と幸せの70日

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テーブルに置かれたカップにホットミルクを注ぐ。 「どうぞ、熱いから気をつけてね」 りぃは小さな両手でカップをそっと持ち上げた。 「あったかくて、おいしい」 一口飲んだりぃの表情が少し緩む。 「よかったぁ」 瑠璃も自分のカップを手に取り、ホットミルクを一口飲む。 「あ」 りぃが慌てた顔をして突然テーブルの下に潜る。 「どうしたの?」 驚いて瑠璃もテーブルの下を見る。 「お掃除しないと」 りぃは小さな手でテーブルの下に落ちていた小さな埃を拾っていた。 「ありがとう。でもね、今はお掃除しなくていいの。美味しくご飯を食べましょ」 りぃの手から小さな埃を受け取って瑠璃は優しく微笑んだ。 りぃというこの少女はどんなふうに生きてきたのだろう。びくびくと周りをずっと伺って、笑うこともない。瑠璃はとても悲しい気持ちになっていた。
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