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サンタさんだって信じてるよ」
これはあやめちゃんに合わせようとして言った訳では無い。
オレ…最上九十九は
幽霊、宇宙人、UFOはもとより
ネッシー、雪男、チュパカブラ等のUMAに始まり
超能力、都市伝説、予言などありとあらゆるオカルトを信じているのだ。
妖精や精霊なんて余裕で居ると思ってる。
それを聞いたあやめちゃんはポカンとした表情でオレを見つめると
急に吹き出しおなかを抱えて笑い出したのだ。
「あはははは!!おっかしいの!!幽霊とUFOはいいけど
その年でサンタを信じてるの?あはははは!!」
「何だよ~妖精が居るって言っててサンタを信じないなんて
そっちの方がおかしいだろ~」
実に心外だ!!
「だって~…」
あやめちゃんは笑い過ぎて目尻に溜まった涙を拭っている。
良かった…さっきまではいじめっ子達に妖精を否定された悲しみで
滲んだ涙が笑い過ぎて出た涙にすり替わった。
それだけでディスられたサンタも報われるって物だ。
いやディスられたのはオレの方か!!
「ふふふ…」
今度は含み笑い。
「どうしたの?」
「ううん…何でもない…ありがとうねつっ君…」
満面の笑みを浮かべるあやめちゃん。
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