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そうしてふてった筆者は莨に火を つける。
朝は朝で大変である。
何故なら爆発してしまうかもしれないではないか。
冷蔵庫の「檸檬」爆弾が。
「点鬼簿」にはまだ載る訳にはいかない。
そろりと開けて手早く「一房の葡萄」を取り出してこれまた手早く食べてしまう。
また健康の為に散歩に出掛けるようにしている、ぶくぶくに太って「芋虫」と呼ばれるのは嫌だし、筋肉が衰えてのっそりと呼ばれるのも複雑な気持ちだ。
330円で「バットを買って」帰宅後は専ら三味線だ。
毎日触らないと腕が落ちる「春琴」先生を怒らせてはいけない。
琵琶も所有しているが「耳無し」になっては困る。
晩飯は専らお茶漬けが多い。
色々トッピングする派だが間違えても饅頭は入れないように気をつけている。
私は「鴎外」には成れそうにない。
他に言えば鍋は半煮えで構わない。
私のような人間では「呂」でキスとは読める訳が無いのだ。
風呂に入りながら日記をつける、日付は何度も確認する。
「狂人日記」と言われないように。
今晩は邪魔されたくない「ネクロノミコン」を人質にとっている。
「ナイアルラトホテップ」も迂闊に手を出せまい。
「歯車」は全て外してやったし、この部屋に屏風も無い「地獄変」は描かれない。
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