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休憩所
この小説のタイトル「休憩所」とは、僕のことだ。
僕には親しい友達が何人かいるが、彼らはいずれも「人気者」だった。
しかしその友達の僕も人気者だったかというと、そんなとこは全然ない。
僕はあくまで、彼らの「休憩所」だった。
僕の友人だった人気者とは、磁石のような人のことをいっている。
彼らの使命はみんなの注目を浴びることであり、クラスを沸かせることであり、関わる人には必ずなにかしらの影響を与えることだった。
球技大会で活躍することであり、負けるときも言い訳をしないことであり、優勝して気の利いたコメントをすることだった。
よく笑うことであり、よく笑わせることであり、よく笑われることだった。
ほとんどの人は「人気者」に好意的だった。彼らが楽しい人物だったから。
でも、少なくない人が、「人気者」に否定的な感情を抱いていた。彼らのことが羨ましかったから。
僕は、「人気者」を愛していた。彼らには、彼らなりの地獄があったから。
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