9人が本棚に入れています
本棚に追加
「個々が私の家だよー。」
そう言って指差したのは、高級住宅が並ぶ、カラクリだらけの面白い家だった。
ハリー●ッターの、ハニー●ュークスのお菓子屋さんみたいだった。
「私です。城内華です。」
華が警備員に言って、家の中に入る。
(…いた。奴が今日の的だ。)
今日の的は、白髪混じりの、ステッキを持った、ダンディな男性。
的と話をするにはどうしたらいいのか…。
「おやおや、こりゃあ、花野家のお嬢さんじゃありませんこと。」
な、なにっ!?
的から話しかけてきやがった。
これはこれは好都合。
「あれ? 私、どこかでお会いしたことでもありましたっけ?」
わざと相手のすきをつくる。
最初のコメントを投稿しよう!