城内家のパーティー

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「個々が私の家だよー。」 そう言って指差したのは、高級住宅が並ぶ、カラクリだらけの面白い家だった。 ハリー●ッターの、ハニー●ュークスのお菓子屋さんみたいだった。 「私です。城内華です。」 華が警備員に言って、家の中に入る。 (…いた。奴が今日の的だ。) 今日の的は、白髪混じりの、ステッキを持った、ダンディな男性。 的と話をするにはどうしたらいいのか…。 「おやおや、こりゃあ、花野家のお嬢さんじゃありませんこと。」 な、なにっ!? 的から話しかけてきやがった。 これはこれは好都合。 「あれ? 私、どこかでお会いしたことでもありましたっけ?」 わざと相手のすきをつくる。
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