転校生、白里透

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11:30。 私達は窓から飛び降りた。 今日の的は、留置場から逃げ出した極悪任。 彼は逮捕される前、数々の貴金属を盗んだ罪で、留置場に入れられた。 それは頭の回る男で、早く打ってしまいたいと思った。 「華。もしかしたら透がいて、華かセフィラムと間違えられるかも知れない。だからちょっと離れたところで見てて。はいこれ望遠鏡。」 樹里亜は準備万端にして木の上に身を潜めた。 カサッ。 ! 樹里亜がいる木下には、透が犯人を捕まえようと、潜んでいた。 (なんでこんな所に…。) 「はぁ、やっと脱獄成功したぜぇ。 今夜は仲間のトコで酒でも…「バンッ!」グハッ!」 透に顔を見られてはなるまい。 私は急いで遠くに走り去った。 マスクを取って、ふぅ。と一息つく。 「お見事。」 私は華といっしょに寮へ帰っていった。
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