プロローグ

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いつからか、手に入れたいという独占欲を持つようになった。 地球を、世界を、宇宙を、全ての星を。 それら全てをこの手の中へ閉じ込めてしまいたい。そう思ったのだ。 そのために考え、一番現実味のあるものをだした。やっとのことだった。何日、何ヶ月、何年。時をひたすら重ねた努力の結晶と言っても過言ではない。むしろ、足りないくらいだ。 「ふ……ふっははははは!やっと、やっと出来た!これでこの世は俺のものも当然!時間をかけた甲斐が有る。さすがは俺だ……さあ、楽しませてくれ。可愛い可愛い‘物’たちよ」 椅子を勢いよく引き、戸棚に置いてある酒の瓶を取った。 「さあ、ゲームの始まりだ!」
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