第1章 世界が崩れる音

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ーー2ーー 「くひっくひっくひひひひ!はあ、面白いなあ。早速試したけれど、どいつもこいつもイカれてやがる!なんて楽しいんだろう」 粉の入ったカプセルをくるくるとまわす。 「やっぱ、自分で作った方がこいつぁいいんだよなあ。医者共の反応はどうなるのかねえ。そのうち、また改良しないと暴かれてしまうかねえ。ま、そのうち、だけどよ。くひゃひゃひゃひゃ」 シパシパする目に目薬をさしながら集中する。そこは液晶画面にうつるターゲットの姿一点のみ。 「さてと、次に入りますか。つってもここから動かねえけど」 カプセルをノートパソコンに押し付ける。すると、魚が海へ吸われるようにカプセルが消えていった。 「そろそろ、インターネットにお別れでも告げときな。長年ありがとうよ」 パソコンをバタンと閉じた。
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