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「町田くんっていったかな。さっき言ってた穴ってなんのことだい。」
ああ、そういえば先生には話してなかったか。俺はこれまでのことを詳しく伝えた。
「へ~。そんなものがあるのか。 君がさっき言ってた通り、穴は危険だと思う。学校にいたほうが安全だ。ここには十分な食料があるし、その穴も塞いでしまえば、危ないやつらも入ってこれないだろうしね。」
他の2人も同意した。
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あれから1週間ほど何事もなく、学校内で暮らしていた。
「ここは安全地帯だよね。ここにいれば、助かるよね。」 最初出会ったときは、放心状態で何も話さなかった3年生女子--名前は矢沢というらしい が最近少し話すようになった。
「そうですね。」 真田が同感だという顔でそう言った。 だが、実際はそう思っていないはずだ。
彼は学校で待機するという意見に反対していた。
「聖、真田、ちょっといいか?」 一晴が手招きしている。
これからどうする?
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