逆転

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もうすぐ国が100億人突破時刻だと推定している午後3時になる。そのときは皆外に出て祝うようにと冗談交じりで総理が言ったので、テレビではこうなってるわけだ。 無論、俺は外に出る気などなかった。学校ならともかくここで外に出ても、一人虚しいだけだ。 ふとスマホに目を戻すと、何やら物騒なことが書いてあった。 そういえば今日、人類滅亡の日らしいぜww このタイミングでww それどこ情報ww なんか昔の予言でそれらしいのが見つかってたらしいwww 創作おつww 人類滅亡? そういうたぐいの話は割と好きで、調べたことがあるが、たいていがうそで何も起こりはしないと知っている。というか、滅んでくれても構わないと内心思っている。 別に生きるのがつらいとか、大きな悩みがあるとか、そんなことはない。学校での成績だってかなり上のほうで、運動能力も平均、体育が苦になったりはしない。唯一悩みがあるとすれば、それは無気力なところだ。何かを楽しいと思えるのは一瞬で、すぐ飽きては、別のことに興味を持つ。それが飽きればまた次へ。いつまでたっても満たされることはなかった。そしてこれからもそうなるだろう。 というわけで今日死ぬと言われても、何とも思わない。 おっと、あと数分で3時だ。まあ俺には関係ない。寝るか。     
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