逆転

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ズゥゥゥゥン... ドガァッ! ってぇ! う.. なんだ? 顔に激痛が走る。  気づけば俺はうつぶせ状態で、床に顔をめり込ませていた。 寝ぼけてソファから落っこちたんだな。 そう思って起き上がろうした。 あれ? なんで俺はソファ背負ってるんだ。 ソファの上に寝ていたはずが、今では俺の上にソファがある。 ...何が起こった? ソファから這いずり出て、周りを見ると、あちこちに家具が散乱してた。 いや、本当に何が起こった? いくら寝相が悪くてもここまではならない。即座に思いつくのは、地震だが、地震でもこんな散らかり方はしないだろう。 なんていうか、家がそのままひっくり返ったような、そんな気がした。まあそれが一番ないと思うが。 とにかく外を見てみよう。100億人突破記念どころじゃないだろうな。いや、外に出てたおかげでみんな無事なんかな。 特に動揺もせず、楽観的に思いながらも俺は窓を開けた。 空が真っくら..じゃ..え、これはコンクリート? 窓の上に屋根なんかなかったぞ。それにでかい。 俺は心臓が早鐘を打つのを感じた。いや、もしかしたら建物が家にのしかかっているのかもしれない。     
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