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俺は穴の中によじ登り、中を歩いてみた。
薄暗いが、歩くのに困るほどではない。だが、何か違和感がある。別に特に変わったことは...まあ、家の下にこんな空間があること自体、変なことだが、そこはもう割り切る。
ふと周りを見渡したが、違和感の正体はない。天井にはただ明かりのともった電気があるだけだ。
うん?天井に?...そういうことか。
ひっくり返った前提で作られてる。訳が分からないな。もういいや。
だいぶ歩いたが、特に景色に変化はなかった。どこまで続くのだろう?
出口はあるのか。そう思いながらも歩いていたら、 下に穴を見つけた。俺が入ってきた穴と同じ感じだ。ひとまず出よう。そう考えた俺は、穴から出てみた。かなりの高さにあったらしく、足にかなりの痛みが走った。
ここは...学校だ。穴を出た先は、俺の通う学校だった。
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