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兄ィはいつも家に居て、オレのそばに居てくれる訳ではない。兄ィは兄ィで毎日出かける所があるのだ。闘い続ける企業戦士のようで憧れるぜ、兄ィ!
兄イが行ってしまったあとも、奴は諦めずにオレのもとへ戻り、再び粘つく手のひらをくっつけてきた。
「Kちゃん。泣かないヨ、泣かない」
泣きたくもなるぜ、コンチクショー!
いて、いて、いて。オレの首を引っ張るんじゃねえ!
オレ様はまだ首が据わってないんだよ!
「アカン! △△!」
上空から、アルトが聞こえ、オレは脱力した。
オレの二号さんだ。
セカンドはオレの身体をカンチガイオンナから引き離し、その肉感あふれる腕で抱え、豊満な胸に抱き上げた。
ふう。助かったぜ。セカンド……
「行ってきまーちゅ!」
やがて彼方からあのカンチガイオンナの声が聞こえて、オレは安堵した。
よし、あのオンナは保育所に行った。これでしばらくオレは安全だ。
――さあ、これからがやっと、オレとオレを愛するオンナたちとのお楽しみの時間だ。
……説明しよう。
オレには今、三人のオンナがいる。
今、オレを抱いているのはセカンドのオンナだ。
セカンドは三人のオンナの中で一番プレイがうまい。
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