姉貴がオレのことを愛しすぎる件について

3/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
 兄ィはいつも家に居て、オレのそばに居てくれる訳ではない。兄ィは兄ィで毎日出かける所(義務教育)があるのだ。闘い続ける(給食友達サッカー)企業戦士(大好き少年)のようで憧れるぜ、兄ィ!  兄イが行ってしまったあとも、(カンチガイオンナ)は諦めずにオレのもとへ戻り、再び粘つく手のひらをくっつけてきた。 「Kちゃん。泣かないヨ、泣かない」  泣きたくもなるぜ、コンチクショー!  いて、いて、いて。オレの首を引っ張るんじゃねえ!  オレ様はまだ首が据わってないんだよ! 「アカン! △△!」  上空から、アルト(迫力おばさん)が聞こえ、オレは脱力した。  オレの二号さん(セカンド)だ。  セカンドはオレの身体をカンチガイオンナから引き離し、その肉感あふれる腕で抱え、豊満な胸に抱き上げた。  ふう。助かったぜ。セカンド…… 「行ってきまーちゅ!」  やがて彼方からあのカンチガイオンナの声が聞こえて、オレは安堵した。  よし、あのオンナは保育所(病気のゆりかご)に行った。これでしばらくオレは安全だ。  ――さあ、これからがやっと、オレとオレを愛するオンナたちとのお楽しみの時間だ。  ……説明しよう。  オレには今、三人のオンナがいる。  今、オレを抱いているのはセカンドのオンナだ。  セカンドは三人のオンナの中で一番プレイがうまい。     
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!