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お互いの愛を確認したあと、オレは至福の微睡(まどろ)みに落ちる。
ああ、オレのファースト。
業の深いオンナ。
彼女はオレという男がいながら三か月に一度、間男を家に引き入れる罪深きオンナだ。
オレはそれを黙認している。
広い心でその行為を受け止めてやっている。
ふ、仕方がないさ。彼女はまだ若いんだ。他の男が欲しくなるときもあるだろう。
だがそれにしてもオレという究極に若い男がいながら、他に男を求めるなんてな。
ハハ、全く欲深なオンナだぜ。…………
「Kちゃーん!」
ハッ!
オレは目を見開き両腕を突き上げた。
しまった、奴が帰ってきたか。
いつの間にか寝入っていたオレは、近づいてくる騒々しい足音に恐怖する。
「△△もいっしょに寝る!」
ぐああああ!
狭いだろうがよ!
オレの段ボールに座布団の聖域にお前ごときが割り込んでくるんじゃねえ!
容赦なくオレの隣りに横たわったオンナは、あろうことか今度は自分の上着をめくりあげ、その胸板を目前にさらした。
「はい、△△のオチチ」
ふ、ふざけるな!
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