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しちめんどくせええええええええ!
「じいちゃあん、抱っこよよおお!」
お。
こいつめ、ついに最終兵器を呼んだか。
「ああああん、じいちゃあん!」
カンチガイオンナは呼び出したナイスシニアに抱き上げられて去っていった。
ふう、ようやく一難去ったぜ。……
それから、オレは恐怖の水行を終え、その時が来るのを今か今かと待った。
兄ィの目が明後日の方向を向き、前後不覚になるのを。……
20時を過ぎるとバタンQし、翌朝5時には目覚めてひたすら仮面ライダーのDVDを観ている兄貴。
さすがオレの兄ィだぜ。今時の他の奴らとは一味も二味も違う。
兄ィの様子がスタンバイに入ったのを見て、ファーストはオレを抱き上げた。
「さあ、兄ちゃんと一緒にネンネしに行くよ」
オーライ。ファースト。
ああ……始まるぜ。
オレたちの夜がよ。
二人だけのめくるめく甘い夜がな。
暗闇の中、オレの誘う声にお前はアンニュイ顔で、応える。
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