0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
姉貴がオレのことを愛しすぎる件について
オレの名前はK。
この世に生を受けて以来、オンナに困ったことがない男だ。
何故かオンナというオンナはオレが一声かければ、すぐにその身体を許す。
オレをその腕に抱き、笑顔を向ける。
胸元をはだけさせ、待ちきれないとばかりに、オレの顔に乳房を押し付けてくるオンナもいる。
ハハ、勘弁してくれよ。オレの身体は一つなんだぜ? オレを目の前にすると、オンナたちは欲望が抑えきれないようだな。
よう、お前たち。オレがうらやましいか?
でも、こんなオレだからこそ悩みはあるんだぜ。
例えば。
カンチガイオンナにまとわりつかれたり……なんてな。
実は今一人いて、オレはそのオンナとの付き合いに嫌気がさしている。
……ああ、また今日も……来やがった。
「Kちゃーん!」
全く性懲りもなくしつこいオンナだぜ。
朝っぱらからドタドタと音を立てて、奴はオレの元へ走ってくる。
「カワイイ。Kちゃん、カワイイー」
おいおい、舌ったらずな喋り方で、男の気を引こうってのか?
残念だが、オレはお前の身体には全くそそられない。
くびれのないダルマ体型につるぺたな胸ではな!
最初のコメントを投稿しよう!