姉貴がオレのことを愛しすぎる件について

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姉貴がオレのことを愛しすぎる件について

 オレの名前はK。  この世に生を受けて以来、オンナに困ったことがない男だ。  何故かオンナというオンナはオレが一声かければ、すぐにその身体を許す。  オレをその腕に抱き、笑顔を向ける。  胸元をはだけさせ、待ちきれないとばかりに、オレの顔に乳房を押し付けてくるオンナもいる。    ハハ、勘弁してくれよ。オレの身体は一つなんだぜ? オレを目の前にすると、オンナたちは欲望が抑えきれないようだな。  よう、お前たち。オレがうらやましいか?  でも、こんなオレだからこそ悩みはあるんだぜ。  例えば。  カンチガイオンナにまとわりつかれたり……なんてな。  実は今一人いて、オレはそのオンナとの付き合いに嫌気がさしている。  ……ああ、また今日も……来やがった。 「Kちゃーん!」  全く性懲りもなくしつこいオンナだぜ。  朝っぱらからドタドタと音を立てて、奴はオレの元へ走ってくる。 「カワイイ。Kちゃん、カワイイー」  おいおい、舌ったらずな喋り方で、男の気を引こうってのか?  残念だが、オレはお前の身体には全くそそられない。  くびれのない(限りなく)ダルマ体型に(太り気味に近い)つるぺたな胸(健康優良児)ではな!     
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