ルースエンド

　男の不細工面が、本心からの愉悦に輝いていた。「ギャングや変質者や殺し屋、そんなのばかりだが……大丈夫だ、おまえならきっとやれる。奴らが相手なら銃は撃ち放題だぜ。銃ぐらいじゃ身を守れねえかもしれねえがな！」　もう二度とガキを泣かせたくない。それだけのつもりだったのだが。　ボリスラフの高笑いを遠く聞きながら、俺は、目の前の青信号が別の色に変わっていくのを確かに見たと思った。【完】

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