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女の子が目を覚ますと、女の子は、自分の布団の中にいて、
時計を見ると、まだ日が昇ってから少ししか経っていない事に気付きました。
暫くぼんやりとしていた女の子でしたが、
「あら?もう起きたの?」
その声にはっと起き上がって、声のした方を向きます。
そこにいたのは、
「お母さん…どうして…!」
女の子の、お母さんでした。
目をごしごしと何度擦っても、お母さんはちゃんとそこにいます。
どうしてでしょう。
お母さんは今日も、お昼までお仕事の筈なのに。
「言うのが遅くなっちゃってごめんね?
お母さん、働く場所が変わって、前よりもずっと良い場所で働ける様になったの。
一緒の時間も沢山取れる様になったのよ」
「そう…だったの?」
お母さんは微笑んで頷きます。
…これが配達人さんが言っていた、プレゼントなのでしょうか?
…ああ、なんて、
なんて素敵な、プレゼントなのでしょう。
「…あら?その髪留め、どうしたの?」
お母さんに言われ、女の子は、あの時配達人さんから貰った髪留めに触れました。
可愛らしい、雪の結晶の髪留め。
「…お母さん…」
「なぁに?」
「…お母さんは、私が生まれて、幸せ?
私が生まれて、良かったって、思って」
女の子の言葉は、途中で遮られました。
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