冴子’s Diary

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2019年1月1日(火)快晴 明けましておめでとうございますm(_ _ )m と、先ずは新年のご挨拶から! 本年の仕事始めは美月さまの晴れ着の着付けでした。 奥様の遺された見事な加賀友禅。 それを優雅に着こなす美月さまの美しさと言ったら・・ 本当にご立派に成長されて――― 思わず目頭が熱くなってしまいました。 あぁ、いけない。 最近歳のせいか、涙もろくて… 綺麗にお支度が整ったというのに、美月さまは仏頂面。 「何であいつと一緒に初詣に行かなきゃならないのよ!!」 口ではそう仰っておりますが、内心ウキウキしていらっしゃるのは お見通しです。 落ち着かないご様子で、ちらちらと時計ばかりを気にして… 玄関のチャイムが鳴った途端、ソファーから跳ね起きたくせに ポーカーフェイスを決め込み 「冴子さん。どなたかお見えになったようよ」 なんて( *^艸^) クスクス 本当に素直じゃないですね。 まぁ、そこが美月さまのお可愛らしい所なんですけど。 「はぁい。ただいま―――」 仕立ての良いダークスーツをお召しになられた真柴さまは いつにも増して凛々しいお姿。 「明けましておめでとうございます。冴子さん」 艶やかなお声でご挨拶され(しかも魅惑の微笑み付き) ”私があと20歳若かったら”なんて事をつい考えてしまいました/// あ・・これは余談でしたね…   
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